一昔前は食事の食べ易さに基準などはなく、主観に頼った調理にならざるを得ませんでした。五体満足であれば問題ありませんが、病気や加齢等により機能が損なわれてしまうとその限りではありません。 自身の能力に合わない食事を食べることは、「誤嚥性肺炎」に罹患するリスクを高めてしまう事は近頃よく耳にするのではないでしょうか? 日本では、2013年に「日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類」が食形態に関する統一規格として初めて作成されました。この基準により、共通言語として用いられるようになりました。最近では、この基準を元に下記の表にあるような多様な分類が生まれ、食べ易さに配慮した調理済みの介護食品が次々に発売されるようにもなっています。 介護食の市販品では「キューピー”やさしい献立”」や「マルハニチロ”メディケア食品”」、「ASAHI”バランス献立”」等々、分類基準に即した配食サービスも増えてきており、介護食の選択肢は益々広がってきているようです。 |
〇様々な食形態の分類基準 |
出典「学会分類2021と他分類の対応 – 使う | 栄養指導Navi (healthy-food-navi.jp)」